監督

フェリックス・ハーングレン
FELIX HERNGREN
監督/脚本

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1967年2月4日生まれ。1990年より、監督、脚本家、プロデューサー、俳優として活動。TVでは1996年にスタートしたトークショーの「Sen kväll med Luuk」(96)でブレイク。2010年には、原案、脚本、監督、出演を務めた「Solsidan」(10)がエピソードごとに200万人を越える視聴者を獲得しノルウェー、フィンランド、デンマーク、ベルギーでも放送されると共にコメディ・シリーズとして2年連続でスウェーデン・テレビ賞を受賞。
映画ではミカエル・パーシュブラント主演コメディ「Vuxna människor」(99)で監督、出演デビューを果たす。その後もスウェーデンエンターテイメント界の第一線で活躍。
『アナと雪の女王』などの大作を超える大ヒットを記録した本作ではスウェーデンのアカデミー賞にあたるゴールデン・ビートル賞において最優秀観客賞を受賞した。

フェリックス・ハーングレン監督
インタビュー
近年スウェーデンから大ヒットした映画があります。― 例えば『ミレニアム』3部作などがありますが ― そして今はスウェーデンのコメディが大いに受けています。コメディにおいて、スカンジナビアのテイストとはどういうものですか。

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うーん、スウェーデンのユーモアというのは、むしろより少し写実的な調子だけれども、そこに暗いひねりを持っています。『100歳の華麗なる冒険』で海外の俳優たちと仕事をしたとき私が彼らに言ったのは、これがコメディでなく、ドラマであるかのごとく演じる必要がある、ということでした。というのも、コメディとなると何もかもが誇張され、過剰に演技されるからです。まるで俳優たちが、どのようにセリフが発されるかではなく、どれだけ自分たちが可笑しいかを証明しなければならないみたいに。それが自分のコメディのやり方であり、スウェーデン流のやり方でもあるのです。

映画は世界中のあらゆる場所で起こります。製作について少しお話し願えますか?

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いくつかの部分はスウェーデンのトロルヘッタン ― スウェーデン語で我々は好んで(ハリウッドにかけ)トロルウッドと呼んでいますが ― で撮影を行いました。そしてハンガリーのブダペストでも複数の場面を撮影しました。ブダペストは撮影には素晴らしい街でした。というのも彼らは素晴らしい環境と、熟練した映画職人を持っているからです。そこで我々はロシア、パリ、アメリカで起きる、多くの場面を撮りました。タイにも赴き、話上ではバリで起こる、複数の場面を撮影しました。
我々は約1年間撮影し、アランの人生のフラッシュバックから開始しましたが、それはとても良いことでした。というのも我々が現在のストーリーを撮影する前に、実際にアランを演じるロバート・グスタフソンが、彼の人生を体感することができたからです。正しい順序でストーリーを撮影し、20世紀の頭から始まって、先に撮り進めて行くというのは、監督の私にとっても良いことでした。

この物語の何が、スウェーデンだけでなく、世界中でこれほどの普遍的な人気を博したと思われますか?

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西洋では我々の人生の終わりとは、退職したときにたくさんの金が貯めてあって、良い暮らしやゴルフをしたりすることができることだ、と考える傾向がありますが、真実は我々のほとんどが、孤独に老人ホームに行き着き、そこで死に向け、ただ朽ちて行くのです。
心の底で我々は、このことを知っています、それゆえ、誕生日を迎えた100歳の男が、彼が好奇心旺盛であり人生でさらなる体験をしたいがために、単純に窓から歩き去ってしまうのを見るのは、気持ちの良いものなのです。彼は物事を計画したり将来の心配をしたり、過去を憂えたりするような男ではありません。彼は非常にリラックスした方法で、今日が最後の日であるかのようにただ毎日を生きて行きます。
人々はアランになりたいと感じる。それは何にせよひとり老人ホームで終わるゆえ、どうせ楽しむことのできない物質的な所有に奮闘する西洋のそれより、我々にしっくりくる生き方だからです。

またこの100年間で人類が何を成し遂げたかという俯瞰を与える、我々の前を可笑しく通り過ぎて行く100年の歴史を見るといのは、楽しいストーリーでもあります。我々はとてつもない技術開発を体験してきたのです。またそれは些細で無作為な事象が、歴史を変えることができるというのを目撃する素晴らしい冒険でもあります。
たとえそれが、現実の世界ではアランによってなされたものではなくても、歴史は常に些細で無作為な物事によって変えられているのです。

(オフィシャルインタビューより)