INTRODUCTION

『アナと雪の女王』などのハリウッド大作を超え、スウェーデンで社会現象的な大ヒットを記録。
その主人公は、まさかの“100歳の老人”だった!

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2013年の年の瀬にスウェーデンで封切られた1本の映画が、社会現象的な大反響を呼んで興収チャート1位に輝いた。その快進撃は年が明けても留まるところを知らず、『ホビット 竜に奪われた王国』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『それでも夜は明ける』といった強力なハリウッド映画を抑え、5週連続の1位を達成。ついには、あの『アナと雪の女王』を超える興収成績を叩き出し、ドイツ、オランダ、ノルウェーなどでも大ヒットを飛ばした。いったい、どんな内容なのかと思わずにいられないその映画には、他の作品では絶対にありえない明快な特徴があった。信じがたいことに“100歳の老人”が世界中を駆けめぐる、壮大にして奇想天外なアドベンチャー・コメディなのだ!

 

物語はスウェーデンののどかな町の老人ホームで、ひとりの入所者が突然失踪するところから始まる。この日、100歳の誕生日を祝われるはずだったその老人、アラン・カールソンは、ひょっこりと窓から施設を抜け出し、バスに乗ってあてどない旅に出発。その道中、ギャングの闇資金5000万クローネの札束入りのスーツケースを入手したため、警察とギャングに追われる身になってしまう。しかし当のアランはいかなる突発的なトラブルに見舞われようとも、泰然自若として超人的なマイペースぶりを発揮。はたして彼は何者なのか。何とアランは世界史の教科書のどこにも載っていないが、歴史上の何人もの要人と親交を持ち、20世紀における国際情勢の大きな節目に居合わせてきた“超重要人物”だったのだ……。

 

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原作は人口900万人のスウェーデンで100万部発行のベストセラーとなり、日本を含む40ヵ国以上で800万部以上の売上げを記録している作家ヨナス・ヨナソンのデビュー作「窓から逃げた100歳老人」。家族を描いた国民的な人気TVシリーズ「Solsidan」を手がけたフェリックス・ハーングレン監督が映画化を実現した本作『100歳の華麗なる冒険』は、目覚ましい興行的な大成功を収めたうえに、同国のアカデミー賞たるゴールデン・ビートル賞で観客賞を受賞した。驚きに満ちあふれた“北欧版『フォレストガンプ』”とも呼ばれ、ヨーロッパ各国を席巻した必見の話題作が、いよいよ日本上陸を果たす。

20世紀の要人たちと交流し、歴史の流れを変えた映画史上最高齢ヒーローが登場。
人生、いくつになっても楽しめる!格別の元気をくれる北欧エンターテインメント!

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幼い頃に両親を相次いで亡くした主人公アランは、少年時代に独学で身につけた爆破物の専門知識を生かし、スペイン内戦のさなかにフランコ将軍と、第二次世界大戦下にトルーマン合衆国副大統領と、ソ連の独裁者スターリンと対面。さらに東西冷戦時代には米ソの二重スパイとなり、レーガンやゴルバチョフのもとで働くことに。それなのにアラン自身は、政治的な野心も宗教的な信念も一切なし。ただのウォッカ好きのノンポリ爆弾男が、すべて成り行きまかせで激動の20世紀を生き抜いていく。まるでホラ話のようにデタラメなストーリーだが、常にひょうひょうとしていて憎めず、人を食ったような天然ボケを連発するアランの人柄に、なぜか魅了されずにいられない。とりわけアランと歴史的な要人たちが織りなすエピソードの数々には、これもでかと抱腹絶倒のユーモアが満載されている。

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そんなアランの波瀾万丈の“過去”を解き明かしながら、ロードムービー風に展開する“現在”のパートも見どころがたっぷり。行き当たりばったりの旅の中で社会のはみ出し者たちとめぐり合ったアランが、彼らと家族のような絆を育んでいくそのドラマは、「人生なんて、何とかなるさ」という究極の楽観主義に貫かれている。過去の失敗をくよくよ引きずったりせず、ひたすら自然体で今を楽しみ、何の道標もなく未来へ歩み出す。そんな無敵の100歳の老人の摩訶不思議な生き様が、いつしか観る者にかけがえのない元気や幸福感をもたらしてくれる本作は、まさしく映画史上最高齢のヒーローが魅せる人生賛歌なのだ。

またアランを演じたロバート・グスタフソンは、“スウェーデンで最も愉快な男”と称されるほど多芸のコメディアンにしてベテラン俳優。肩の力が抜けきったその型破りなまでにユーモラスな妙演には、老いも若きも圧倒され、喝采を贈りたくなるに違いない。前代未聞の面白おかしさ、そしてこのうえない滋味に富んだ北欧エンターテインメントの登場である。