マンション売却で内覧当日の対応について

内覧のポイント

マンションをスムーズに早期売却へ導くために、より有効な内覧当日の対応について考えてみましょう。

当日は、まず、内覧時間・内覧者数・マンションのお部屋及び共用部(エントランス、廊下等)の清掃状況の確認を行ってください。
そして、それら点検及び簡単な清掃を終えたら、お部屋を十分に換気し、夏なら冷房、冬なら暖房、梅雨であれば除湿をかけて、内覧時を快適に過ごせるように空調を調節してください。

 また、照明を少なくとも内覧開始20分前までには全部屋つけ、カーテンを開けて、明るい状態にしておいてください。内覧環境を整えることで、売却をより確かなものにすることが出来きます。
さらに、内覧時に不意に方向を聞かれても、困らないように、お部屋の東西南北もしっかり再確認しておきましょう。
そこまでの確認点検が終わったら、玄関に内覧者用のスリッパを用意し、今回の内覧がマンション売却に繋がることを祈りながらお待ちしましょう。

 少し視点を変え、お迎えする内覧者のことを考えてみましょう。内覧者は、大抵の場合、ネットや広告等で事前にこのマンション売却情報を得て興味を持ち、内覧を希望されています。つまり、ネット等である程度のマンション売却情報を吟味して、わざわざ時間を作って内覧にいらっしゃるということになります。ですので、内覧者が持っているであろうマンション売却情報を、こちらも抑えておくとよいかもしれません。
例えば、インターネット、広告、看板等に記載されている情報、不動産会社で紹介されているマンション売却に関する情報です。この売却情報をあらかじめ確認しておくと、内覧時に、ゆとりを持ってお迎えすることが出来るます。 
さらに、内覧者のために、近所のおすすめスポット、公園、図書館、コンビニ等の有効な情報も確認しておくとよいでしょう。

 内覧は、玄関でお迎えした後、内覧者の邪魔にならないように付き添い、自由に見ていただくのがよいでしょう。その際は、必要以上に、マンションの売り込みをしたり、お部屋のあれこれを言わないようにしましょう。内覧者に聞かれたことだけ、丁寧にお答えする程度がよいでしょう。
内覧者は、そのマンションの部屋をじっくり見たくて内覧しているので、邪魔にならないようにしましょう。
また、もし、クローゼットや備え付けの収納棚の中が見たいと要望を受けた場合、できる限りお応えするのが望ましいです。ただ、どうしても、見せたくない場合は、あらかじめ、マンション売却でお世話になっている不動産会社へ連絡しておくことを、お勧めいたします。

 また、内覧中に、エアコン、照明等を譲ってほしいとの相談を受ける場合もあります。この場合は、安易に即決せず、後日お返事することをお勧めいたします。なぜなら、安易に返答し、後で取り消せず苦労する事例があるからです。そういう場合に備えて、事前に照明、空調等譲ってもいいか、ある程度決めておくのも良いかもしれません。いずれにしても、即決はなるべく避ける様に心がけましょう。
そして、内覧者によく見ていただき、内覧者からの質問や疑問には、出来る限り誠実に丁寧にお答えし、実りある内覧になるよう心がけましょう。
そうした相手を思いやる態度と、おもてなしの気持ちが、内覧を充実したものにさせ、マンションの早期売却へと導くことでしょう。