今回は、「購入希望者にマンションを内覧してもらってから、何日程度で返事をもらうことができるのか」不動産会社のスマートアンドカンパニーが解説しています。
中古マンションを購入する側の方も、「内覧してから購入を迷っている場合、何日くらいなら返事を待ってもらえるのか」がわかりますのでぜひ参考にしてみましょう。
売却につながる内覧のポイントについても合わせて解説しています。
今回の記事では、以下を知ることができます。
・購入につながる内覧の件数
・内覧前に必ず掃除が必要な箇所
・内覧時の対応のポイント
Contents
マンションを売却するとき内覧後の返事は何日でもらえるか
まず内覧に来る購入希望者は、2つのパターンに別れます。
・内覧前からマンションを気に入っていて購入の意思がある程度固まっている
・マンションが気になる程度で他の物件と見比べたい
それぞれの購入希望者のタイプで内覧の返事までにかかる日数を解説します。
購入の意思がある内覧希望者の場合は当日中に返事をもらえる
内覧前からマンションを気に入ってくれていて、最終確認として内覧する購入希望者の場合は、当日中に返事をもらえることが多いです。
理由は、購入希望者が「マンションを購入するにあたり、イメージと違う部分はないか?」を最終チェックするための内覧だからです。
そのため、購入希望者がイメージした通りの物件であった場合には当日中に良いお返事をもらえるでしょう。
また、「物件資料と情報が異なる」「思っていたより不便な部分があった。劣化が激しかった。」といったイメージと違った部分があった場合には購入には至りませんから、当日中に購入しない旨のお返事をもらうことができます。
他のマンションと見比べたい内覧希望者の場合は返事に3日程度かかる
まだ購入の意思は固まっていなくて「マンションが気になっているけれど、他の物件とも見比べたい」という購入希望者の場合は、返事が来るまでに3日程度かかります。
理由は、他の物件と見比べてみて検討する時間が必要だからです。
価格や間取りなど全て考慮し、一番良い物件だったと判断された場合には、良いお返事をもらえるでしょう。
内覧をしてから4日以上経っても返事がない場合には、購入の意思がないと考えるのが一般的です。
購入希望者の方は、内覧をしてから購入しない場合でも1週間以内に正確な返事を不動産会社にしましょう。
「他の物件を見てから購入を決めたい」「迷っている物件があり数日考えたい」という場合は、どのくらいで正確な返事ができるのか不動産会社に伝えておいた方がいいです。
物件を押さえておくことはできませんが、購入する可能性が高いときには売主側が別の内覧を開催せずに返事が出るのを待っていてくれる可能性もあります。
10件内覧を開催すれば購入につながる可能性が高い
購入が決まるまでの内覧開催数は平均10回
購入につながるまでに内覧を開催する回数は、平均で10件前後と言われています。
とはいえこれはあくまでも平均件数ですので、物件の条件によっても大きく異なります。
たとえば、「人気が高い立地のマンション」「マンション自体の設備が充実していてグレードが高い」「部屋の印象がいい」など好条件がそろっていれば、内覧件数が1件であっても契約が決定することもあります。
しかし条件が悪かったり、購入希望者にとって魅力を感じられないマンションであったりすると、10件以上内覧されたとしても売却決まらないこともあります。
内覧を開催しているのに購入が決まらない・内覧希望者が現れない場合
「10回以上内覧を実施しているのになかなか購入につながらない」
「内覧希望者が現れず10回も内覧を開催できていない」
このような場合には、契約している不動産会社が積極的な宣伝を行なっているかを確認してみてください。
例えば、内覧を開催しているのに購入につながらないとき、熱心な不動産会社なら次回の内覧に生かせるようにと、購入に至らなかったポイントを内覧希望者からヒアリングしてまとめて伝えてくれます。
購入に至らない原因を積極的に教えてくれなかったり、聞いてみても適当な返事をされたりする場合には、不動産会社に不信感を抱いてみてください。
内覧希望者が現れず一向に内覧を開催できない場合も、不動産会社が宣伝活動を怠っていることがあります。
購入に繋がらない状況が続く場合には、不動産会社との契約解除も視野に入れる必要があるでしょう。
契約解除の際は、不動産会社が契約内容で定められている義務を果たしていないと判断される場合には、違約金なしで契約解除することができます。
ただし不動産会社の中には、「違約金は発生しないが、今までかかった広告費は請求する」と定めている不動産会社もありますから確認が必要になります。
費用がかかってしまう場合には、3ヶ月経てば契約の更新ができる場合がほとんどですので、更新期間まで待った方がいいかもしれません。
もしも、不動産会社を比べてみることなく、不動産会社と契約してしまった場合には、まずは複数の会社から査定を取ってみて信頼できる会社を探すところから始めましょう。
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いい返事をもらえる!マンション内覧前に実行すべき5箇所の掃除
水回りの掃除
- 洗面所
- お風呂
- キッチン
- トイレ
上記4箇所の水回りの清掃は徹底して行うべきです。
理由は、水垢があったり、カビが生えていたり、錆びていたり、それだけで不潔なイメージを持たれてしまい購入に繋がらないからです。
逆に水回りが綺麗ですと「マンションそのものを大切に使っていたんだろうな」という印象を持ってもらうことができますから購入につながります。
見た目を綺麗にするだけでなく、排水溝からのニオイも気にしてください。
玄関
部屋の顔と言える玄関は整理整頓して、綺麗にしておきます。
なぜなら、部屋に入った最初の印象がいいと、それだけでマンションに持ってもらえる印象がよくなります。
玄関を広く見せるために、玄関に物を置いたり、靴を出している場合には、必ず片付けておきます。
また、見た目とは別に、ドアを開けたときの家特有の匂いも他人からすると非常に気になるところです。
具体的な対策方法としては、生活臭がしないよう部屋をクリーニングしておくことが大切です。
クリーニングとは別に、木の香りのアロマオイルやデイフューザーを玄関に置いておくと新築のような香りになります。
リビング
リビングは少しでも広く見えるよう最低限の家具以外物を置かないようにします。
カーテンやソファカバー、ラグが汚れている場合には、事前に洗濯し綺麗な状態にしておきます。
机やテレビ、照明などの家具もホコリがかぶっていることがないよう拭いておきましょう。
当日は、カーテンを開けて太陽の光が入るようにし、部屋の雰囲気を明るくするといいでしょう。
快適な温度・湿度となるよう必要に応じて冷暖房を活用してください。
また、冷暖房を使用する場合には、カビた匂いがしないか事前に確認が必要です。内覧前に冷暖房の清掃を行なっておきましょう。
クローゼット
クローゼットの広さは購入の決め手になりますから、見せることができる状態にしておきます。
収納アイテムのカラーを統一させたり、サイズを統一させることにより、クローゼットの中の見栄えがよくなります。
クローゼットの中が物で溢れかえってしまっている場合には、一時的にトランクルームを利用するなどしてクローゼットの中も見せることができる状態にしておきましょう。
ベランダ・バルコニー
ベランダやバルコニーも必ずみられるポイントです。
理由は、見晴らしや日当たりが気になるからです。
見晴らしや日当たりの確認のためにんベランダに出てみたところ、ベランダが掃除されていなく汚い状態だとマイナスポイントとなってしまいます。
物は置かないようにして、ゴミやほこり、ちりは必ず取り除いておきます。
ガーデニングをしている場合には、プラスに働きますからそのままの状態で良いでしょう。
内覧者が質問してきた内容に、誠実にお応えする程度が丁度良いようです。内覧者は、自由に見て実際のマンションのお部屋を確認して回ることが目的なので、その点を考慮し、内覧の邪魔にならないようにご案内するのがよいでしょう。
こうした相手の立場に立った案内が、双方にとって有意義な内覧となりマンションを早期売却への近道となるでしょう。
内覧当日に気をつけたい3つの対応ポイント
話すぎないようにする
当日の立ち合いでは、積極的に案内したり、自ら話を振ったりはしない方がいいです。
不動産営業の方の後を静かについて歩き、質問がきたらそれに対して応える程度にします。
理由は、購入希望者は自分のペースで部屋を内覧したいからです。
多くのことを話しすぎてしまうと、購入希望者から「売りたいがためにガツガツしている」というよくない印象を持たれてしまうことにつながります。購入につなげるためにも、いただいた質問に答える程度のお話しにしておきます。
奥さん1人が対応するといい
内覧時は、奥様1人の応対が良いです。
その理由は以下の4点にあります。
1. 奥様は、その家の使い勝手について家族の中で一番精通している場合が多い。
2. 奥様は、ご近所等の人間関係についてよく把握している。
3. 女性一人の方が威圧感を感じさせずその場の雰囲気を柔らかいものにできる。
4. 内覧者から値引きや設備の譲渡を求められても即答せずに済む。
とくに、『内覧者からの値引きや設備の譲渡希望』を持ちかけられることは内覧の際によくあります。
内覧者の気分を害したくないと考えたり、内覧の雰囲気を壊したくないと考えたりするあまり、無下にお断りできない状況になります。
しかし、この時、値引きに応じてしまったり、設備移譲を約束してしまったりすれば、後日取り消すことは難しいです。
そのため、雰囲気を壊さずお返事しないで済むようにするために『奥様一人だけの内覧応対』をおすすめしています。
奥様1人の対応であれば、「主人と相談して後程ご連絡いたします。」と言えばその場の雰囲気を壊すことなく値引きや譲渡についての回答は待ってもらうことができます。
値引きや設備譲渡への返事は不動産会社を通して行う
内覧者からの問い合わせに対する返事は、全て不動産会社を通して行ってください。
理由は、内覧当日に購入希望者と売主の間で口約束してしまうと、言った言わないで揉めてしまう場合があるからです。
トラブルを回避するために、内覧者への回答は、必ず不動産会社を介して行ってください。
まとめ
今回の記事のポイントをまとめると、以下となります。
・内覧後返事は3日程度で来る
・10件程度内覧をして1件返事が来る程度の確率
・内覧時は奥さん一人の対応がおすすめ
・内覧者からの返事は、不動産会社を通して返答すること