マンション売却するとき壁紙は張り替える必要がある?張り替えた方がいいケースは?

売却の流れと基礎知識

マンションを中古で売却する場合、出来るだけ高く売却したいと誰しも考える事だと思います。
高く売却するためには壁紙を貼り替えた方が良いのでしょうか。
今回は、マンション売却の査定金額を高くするためには壁紙を貼り替えた方が良いのかを不動産会社スマートアンドカンパニーが解説します。

記事を読めば以下の内容がわかります。

  • マンション売却時に壁紙の貼り替えをどうするかについての考え方
  • 壁紙を張り替える以外に自分で出来る汚れ落としや補修の仕方

 マンションを売却するとき壁紙を張り替える必要はない

ちょっと目を離したすきに幼い子供がマンションの白い壁にいたずら書きをしてしまった!なんて話をちょくちょく耳にします。
一生涯住み続けるつもりだったら、幼い頃の微笑ましい思い出として残しておいてもいいのかもしれません。
しかし、住み替えのために売却を考えていた場合はどうでしょう。
壁紙にいたずら書きなんてあったらマンション売却の際、価値が下がってしまうかもと考えてしまいます。
また、タバコを吸う方の中には、売却を考え始めたら壁紙に付いたタバコのヤニ汚れが気になり出した方もいらっしゃるでしょう。タバコは臭いもありますし、壁紙を貼り替えた方が査定の時に高く査定してもらえるかもしれないと考えるかもしれません。

では、中古のマンション売却をする際の査定金額を高くするためには、壁紙は貼り替えた方が良いのでしょうか。

結論から先に言ってしまうと、壁紙の張り替えは査定金額を高くすることにはつながらないと言えます。

壁紙の張り替えはリフォームの中では比較的コストが高くはありません。ですが、張り替えでコストを掛けたからといって、掛けた分高く売却出来るという訳では残念ながらないのです。

購入する側からすると、自分の好みの壁紙に張り替えたい場合もあるでしょうし、例えば築年数の経ったマンションを検討している人はフルリフォームを前提にしている購入者もいるからです。

マンション売却で壁紙を張り替えた方がいいケース

壁紙張り替えてもコスト分を上乗せして売却するのは難しいですし、基本的には売却する際にマンションの壁紙を張替える必要はありません。とはいえ、いくつかのケースでは壁紙張替えを検討した方がいい場合もありますので見ていきましょう。

築年数が浅い物件で汚れが目立つとき

入居して10年未満の場合には余程の事がない限り、壁紙の汚れは多くないのではないかと思います。壁紙の汚れがそれほどひどくない場合にはもちろん壁紙を貼り替える必要はありません。
ただし、目立ったひどい汚れがあるという場合には、壁紙の張り替えを検討した方がいいかも知れません

というのは、築浅の中古マンションを購入することを検討している場合には、ある程度の新しさや綺麗さを求める事が多く、リフォームを前提にした物件選びをしていない場合が多いからです。

マンションを購入後はリフォームせずそのまま住みたい、お金を使いたくないという購入者もいますので壁紙を張り替える事で購入希望者が付きやすくなる場合があります。

では、築年数の経っている築深なマンションの場合はどうでしょう。
売却予定の中古マンションが築年数30年以上であった場合は、壁紙の貼り替えは不要でしょう。築年数30年以上の中古のマンションを購入したいという方が重要視するのは値段と言う場合がほとんどだからです。
出来るだけ安く購入した後で、好きなようにリフォームをするというつもりで購入する事が多いために、壁紙がきれいかきれいでないかを特に問題にはしていないケースが多いのです。

大きな汚れや穴があるとき

新しい家具を買って搬入の際、家具の角をぶつけて大きく穴が開いてしまっていたり、犬や猫が爪を立て壁紙が大きく破れている場合や子供の落書きなどで特別にひどく壁紙が汚れてしまっている場合には、見た目も良くないですし、そこから更に破れや汚れが広がっていくので貼り替えを行うことを検討しましょう。

ペットやタバコのひどいにおいが染み付いているとき

築浅マンションでペットやタバコのにおいが染みついてしまっている場合、壁紙の貼り替えを検討した方がいいでしょう。

室内のにおいに関しては居住者には判断がつきにくいものです。不動産会社の担当者に相談してみるなど、客観的な立場で確認してもらった方が安心です。

築年数が経ったマンションの部屋がタバコで汚れている場合は、壁紙を貼り替えても臭いを完全に取ることは難しいため、残念ながらマンション売却においての価値は下がってしまう可能性があります。
特にヘビースモーカーの方のお部屋などは壁紙をきれいに替えたとしても、タバコの臭いが完全に消せずに残ってしまう場合があるのです。
普段タバコを吸わないといった方の場合はタバコの臭いに特に敏感な方も多いので、せっかく費用を掛けて壁紙を貼り替えたのに臭いで購入を諦める人もいるかもしれません。
そのリスクを考えると、費用を掛けて壁紙を貼り替えるよりは、タバコの臭いに寛容な買主を探す方が現実的でしょう。

マンションを売却でなく賃貸に出す場合は張り替えが必要


マンション売却の場合の壁紙の張替えについては先程記述致しましたが、では賃貸の場合はどうでしょうか?
賃貸の場合、借主の立場になれば、綺麗な壁紙に越したことはないので綺麗であれば借り手も付きやすくなるのではないでしょうか。

マンション売却のとき壁紙を張り替えなくて自分でできること

多少の日焼けによる変色や、小さな差しピンの穴など、壁紙が大して汚れていない場合には張り替えを行う必要はありません。少しの汚れに関しては経年による汚れであり、購入する側もそれほど気にする事はないでしょう。
しかしながら物件を早く売るために良い印象にしたいと思いますよね。
取り敢えず自分で出来るぐらいの汚れ落としや簡単な補修をしておくと良いのではないでしょうか。その方法を幾つか見ていきましょう。

拭いて汚れを落とす

基本の掃除と言えば拭き掃除ですが、簡単な汚れであれば濡れ拭きの雑巾で落とせます。
更に洗剤や重曹を使うと効果テキメンです。あまり汚れていないと思っていても、結構ホコリが付着しているので雑巾に汚れが結構付きます。拭いただけでもかなり印象が変わりますよ。

スチームクリーナー

スチームクリーナーは、まあまあな油汚れやあまり酷くない臭いであればかなり有効です。
ボコボコした壁紙表面の汚れなど、拭くだけでは落とし難い汚れも簡単に落とせるため、見違えます。
しかしながら、高温と水分に弱い壁紙には向かないのでスチームクリーナーを使っても問題ない素材か確認が必要です。

クロス破れ補修グッズ

少し技術を必要としますが、近い素材や同じような色のパテで補修する事も可能です。
簡単な補修になりますが、職人ではないので問題ないでしょう。
最近では素材の種類も豊富に取り揃えられ、材料の質もかなり良くなってきました。
補修材料はホームセンターや通販サイトで購入可能です。

まとめ

壁紙の張り替えに関しては中古マンション売却の査定金額を高くすることにはほとんど影響はない事はおわかりいただけたかと思います。
しかしながら、マンションの築年数や状況によっては先程も記述したように、壁紙を張り替えた事で買い手が付きやすくなる場合もあります。実際に張替えるかどうかは、築年数やコストと効果のバランスを考慮しながら、マンション売却の仲介を依頼している不動産会社の担当者ともよく相談して決める必要があるでしょう。