マンション売却チラシをまいてもらうことのメリット・デメリット

売却の流れと基礎知識

不動産広告の中で、最も身近に目にするものと言えば、毎日のようにポストに投函されるマンション売却のチラシや、新聞折り込みのチラシなのではないでしょうか。

実際に購入を検討している訳でもないのに、近所の色々なマンションが複数載っている売却チラシを見比べているだけで、わくわくしてきます。

「駅近いし、このマンションなら学区域だよね!でも、ちょっと狭いかなあ」
「ここのマンションは、すごく間取りがいい!でもこの値段はちょっと高すぎだなあ」
などと、引っ越す予定もないのに勝手に盛り上がってしまいます。

最近は、インターネットでの広告が主流なのでは、とも思いますが、毎日のようにマンションのポストに入ってくるところを見ると、紙媒体の広告もまだまだ有効なようです。

今回は、マンション売却のチラシをまいてもらうことのメリット・デメリットについて触れたいと思います。

まず、マンション売却の広告をチラシとして配ることのメリットは、広告したい地域を絞り込んだ上で、そのターゲットの地域に集中的に投函出来るという点です。

物件を探す場合には、まずは自分の住んでいる周辺を検討する場合が多いといわれます。
理由は、通勤を考慮して沿線を探している、また、子供の学校の学区域内を探している、実家の近くを探している、など色々あるでしょう。
確かに、転勤などで引っ越す場合を除けば、今住んでいる近くでより良い物件を探す、というのは一般的な事かもしれません。

反対に、マンション売却のチラシのデメリットは、何でしょうか。

それは、広範囲にわたって物件を広告する事が出来ないという点です。

チラシを配るのは、人の手によりますから、一日に配布できる枚数にも限度があります。あまり枚数を増やすと印刷コストも掛かりますし、配布のコストも掛かってしまいますので、限られたエリアにしか広告をする事が出来ません。

遠くにいる顧客に売却物件の情報を届けるには、インターネットの広告の方がチラシよりも優れていると言えます。最近は、部屋からの眺望や、実際の部屋の状況がパノラマ動画などで確認できるサイトも見かけます。チラシに比べると、視覚的な情報量も多く、よりリアルな物件の状態を顧客にアピールすることができるのでしょう。

また、「自宅のマンションの売却を、近所の人に知られたくない」という方にとっては、売却チラシでの広告される事はデメリットでしょう。

通常、早く買い手がつくためには、やはりできるだけ多くの方に売却物件について知ってもらうという事が必要になります。しかし、自宅の売却を決めた理由などをまわりからあれこれ詮索されたくないという場合もあるでしょう。
そういった場合には、仲介を依頼している不動産会社に「近所に知られずに売却したい」という事を相談してみましょう。例えば、チラシは配布せずにインターネット広告だけにするなど、できる限りの対応をしてくれるはずです。