マンションを売却することを考えていても、初めてだと実際どうしたらいいのか、どの不動産会社に頼めばいいのか分からないといった方も多いと思います。マンションの売却金額はかなりの高額です。初めての売却といっても失敗はしたくはありませんし、悪徳な業者に騙されて嫌な思いはしたくないと誰しも思うでしょう。そんなニーズに応えて、「高く、早く、賢く、確実に」売却したい顧客向けに人気を集めている一括査定サイト。今回はそんな一括査定サイト「イエイ」について評判などを見ていきたいと思います。
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マンション売却査定サイト イエイとは
「イエイ」は、2007年の誕生から10年以上の運営実績がある一括査定サイトです。サイト名の「イエイ」は「家」とかけて作られたようです。テレビのコマーシャルも流しているようなのでご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。Googleから「不動産、一括査定サイト」で検索をかけると、広告と一括査定サイトの比較記事を除けば上位に表示されてくるサイトになります。
2017年11月時点で調査会社の調べによる不動産売却価格の査定サイトにおける項目で、サイト利用者数、問い合わせ数、提携不動産会社数で1位を獲得しています。毎月の査定件数は5000件を超えているそうで、2017年1月から12月の利用者数は400万人を突破しています。
サイトはオレンジ色の「イエイ」のロゴが印象的なサイトです。
安心して一括査定サイトを利用出来る取り組みとして、悪徳な業者を排除するために、「イエローカード制度」という制度があるようです。万が一、不動産会社の担当からしつこい勧誘があった場合は、「イエイ」に連絡をして報告する事が出来ます。評判が悪かったり、クレームが多かったりする不動産会社は「イエイ」から契約が解約できるような仕組みになっています。
また、「不動産の担当者の方が熱心で断りづらい」「対応が不誠実な会社があった」といった場合に、「イエイ」の担当者がかわりに不動産会社に断ってくれるサービスとして「お断り代行サービス」もあります。
サポート体制として、専門知識を持った専任スタッフが常駐しているようです。業者とは違う中立の立場から利用者の相談に乗ってくれるというのは利用者にとっては安心です。赤羽橋駅から徒歩5分に無料相談ができるサポートカウンターがあり、1日3組限定ですが予約制で対面相談が出来るようです。
お断り代行サービスも、サポートの相談の申し込みも、「イエイ」への連絡に関しては基本的にメールによる申し込みになるようですが、安心して一括査定サイトを利用出来るような取り組みや工夫が多く感じられます。
説明動画の案内を抜き出して見てみましょう。
「不動産を売りたい、出来るだけ高く売りたいもののどうしたらいいか分からずとりあえず有名な不動産会社を数件まわり査定をもらう、これが今までの売却活動でした。イエイなら店舗に足を運ぶ必要はありません。査定の申し込みはネットから物件情報を入力するだけ。所有時間はたったの60秒だけ。イエイは入力いただいた物件情報を超高速のマッチングシステムであなたの不動産を最も高く売ることが出来る会社を最大6社選出します。会社同士の競争意識が働くので驚きの金額で売約することが出来ます。誰もがご存じの大手から地域密着の地元に強い会社まで全国薬1000社の不動産会社と提携。経験豊かなスーパーバイザーが審査し地域優秀と判断された会社のみ契約を結んでいます。通常の売却はもちろん遺産相続や住宅ローン返済でお困りの方も多く利用されています。お気軽にご相談からでもご利用ください。」
マンション売却査定サイト イエイの運営企業は?
「イエイ」の運営企業は、セカイエ株式会社(英名:SEKAIE INC.)です。設立は2008年4月、資本金は3,000万円(2017年6月30日現在)です。代表取締役社長は、髙間舘紘平氏。本社は東京の港区東麻布と大阪市梅田の2カ所。インターネットメディアの企画・開発、Eコマースソフトウェアの企画・開発とそれらに関わる一切の事業を展開しています。
企業理念は、「世の中に唯一のインターネットサービスを通じて一歩先の“セカイ”をつくる。」「人々の生活の基本となる「住まい環境」における問題を解決していくメディアサービスを提供しています。当社では、よりよいサービスを提供し社会の問題解決に貢献していくためには、社員一人ひとりが主体性をもって仕事に取り組み、やりがいをもって働くことが重要と考えており、そのために社員の成長をサポートする各種制度を設け、働きやすい環境づくりを行っています。」
「働きがいのある会社」に関する調査・評価・分析を行う専門機関であるGPTWが行っている2018年版日本における「働きがいのある会社」ランキングにて、2年連続でベストカンパニーに選ばれています。
2007年のサイト立ち上げ当時の運営会社は、株式会社Qでした。ではなぜ現在違う会社が運営しているのか?その辺りを詳しく見ていきましょう。
2013年7月からオンライン定額リフォームサービス「リノコ」を提供していたセカイエ株式会社は2014年に大手ゲーム企業のグリーの傘下に入り100%子会社となります。その後リフォームサービス「リノコ」は大きく売上を伸ばしてきましたが、グリーが得意とするゲームや広告などの分野に注力するため事業の見直しを実施。結果、グリーはリフォームをはじめ、既存分野以外の事業から撤退することになります。子会社になってからわずか2年2016年で株式を株式会社Qへ譲渡されます。
譲渡、ということは、主導権は株式会社Qにありそうですが、現在の運営はセカイエが担っています。実は、株式会社Qの社長西原氏とセカイエの髙間舘氏は以前からの知り合い。経営者として限界を感じていた西原氏から経営を代わりにやってくれる人はいないか、との相談を受けていたこともあり、髙間舘氏が株式会社Qとセカイエの舵取りを担って新生セカイエとして新たなスタートを切ることになった、という経緯です。
株式会社Qの運営する不動産一括査定サイトの「イエイ」と、セカイエの運営するリフォーム通販サイト「リノコ」がコラボすることで、買い取り再販によるリノベーションやリフォーム事業を伸ばせるという相乗効果に期待が持てそうな経営統合のようです。
マンション売却査定サイト イエイの評判とは
実際に「イエイ」の一括査定サイトを利用した97%が、「査定額を比較してよかった」と回答しているようです。
では実際にどのような口コミがあるのか見ていきたいと思います。
神奈川県のマンションを売却したケース
夫婦2人の時に購入したマンションが子供の誕生で手狭に。上の子供の小学校入学のタイミングで住み替えを決意。内覧1組目で売却が決まった。売却や契約を強制されるわけではなく、あくまで無料で査定・比較することができるサービスなので、気軽に試してもいい。
東京都のマンションを売却したケース
結婚を機に購入のマンションを仕事の関係で売却することに。初めての売却で不安だったが、担当が親切でわかりやすく説明してくれた。不動産会社の予想通り、1ヶ月で売却出来た。
埼玉県のマンションを売却したケース
査定額が不動産会社によって違うことに驚いた。査定金額も高く、しっかり販売をしてもらえそうな会社に依頼し、3ヶ月ぐらいで満足いく売却が出来た。イエイを使って本当に良かった。
東京のマンションを売却したケース
定年退職後、引っ越すために売却を決意。イエイで4社からの査定を受けた。購入時と殆ど変わらない金額ですぐに売却することが出来た。
大阪府のマンションを売却したケース
5社に査定をしてもらった。査定金額よりも、しっかりこまめに対応をしてくれた担当が信頼できると思い、その担当の不動産会社に決めた。
東京都のマンションを売却したケース
母親のマンションを相続したが、生活拠点が他にあるので売却を決意。査定金額に差があって不安だったが税金に詳しい不動産会社に売却を依頼。約3ヶ月で希望する金額で売却できた。売却後の相続税についても色々と教えてもらえて助かった。
兵庫のマンションを売却したケース
バブルの頃に購入したマンションを少しでも高く売りたくてイエイを使って査定をした。以前相談した不動産会社よりもどこも高い査定金額だった。結局一番高く査定を出した不動産会社が、自信を持っていたので、売却を依頼。売却までに3ヶ月半かかったが、希望する範囲内で売ることが出来た。
多くの口コミで、査定金額が高かった、満足がいく売却が出来た、という意見が見られました。
マンション売却査定サイト イエイを実際に利用してみる
次に、「イエイ」で実際に自宅のマンションの査定をしてみたいと思います。
まず、TOP画面で、物件のタイプをプルダウンリストから選びます。分譲マンション、一戸建て、土地、ビル一室、マンション一棟、ビル一棟、工場・倉庫、その他、店舗・事務所、農地・田んぼ、山林から選択します。都道府県、市区町村、エリアをプルダウンリストから入力して「次へ(60秒で完了)」ボタンをクリックします。
次の画面で物件の番地と建物名などを入力。専有面積と間取りと築年数をプルダウンリストから選択します。これらはだいたいでOKなようです。
査定物件との間柄もプルダウンリストから選択します。名義人、名義人の家族・親族、売却権限を持つ代理人、土地のみの名義人、建物のみの名義人、会社の名義、共有名義、物件の購入検討者、物件の近所の住人、弁護士・司法書士、銀行の担当者、その他が選択肢です。
物件の現状を、居住中、賃貸中、空室、その他から選択します。因みに、賃貸中を選択すると、賃料の記入欄が現れます。
次に査定理由を、住み替え、相続、離婚、住宅ローンの返済が厳しい、住宅ローン滞納中、他社で売れない、財産分与、所有者が高齢のため、特になし、から選択してチェックを入れます。これは2つ以上のチェックが可能です。
次に、希望を選択します。税金について相談したい、近所に知られたくない、法律について相談したい、賃借人に知られたくない、いい物件があれば紹介してほしい、家族に知られたくない、貸賃で貸した場合の家賃も知りたい、相続税申告の相談もしたい、リフォームの相談もしたい、住宅ローンの無料相談をしたい、家計全体について相談をしたい、家族信託について相談したい、特になし、が選択肢で複数選択可能です。
売却に対してどういう意向があるかの傾向として、多少時間がかかったとしてもできるだけ高く売却したい(仲介)、多少安かったとしてもできるだけ早く売却したい(買取)、まずは価格を知った上でどうするか検討したい、現在契約中の会社と比較したい、を選択します。査定方法を訪問査定と机上査定、どちらかを選択します。ここでは、訪問査定に関して、「正確な査定額がわかるので、80%以上の方がコチラを選ばれています」とコメントがあるので、「イエイ」としては、訪問査定をオススメしているようです。
一方机上査定の方は、「簡易的な見積もりなので査定額は大まかな数字となります。正確な査定額を知りたい方は訪問査定をお選び下さい。」とのコメントが付いています。
最後に要望・質問などがあれば任意で入力します。もし、電話による査定の連絡を希望していない場合には、こちらにコメントをしておけば一括で不動産会社に伝えられるので便利でしょう。
最後に自分の名前、住所、年齢、携帯番号を必須入力します。メールアドレスは任意になっていますが、査定結果をメールで受取りたい場合は必ず記入してくださいとあります。
査定を依頼したい会社のチェックボックスにチェックを入れて送信すれば、一括査定の申し込みは完了です。
マンション売却査定サイト イエイを実際に利用した感想
他の一括査定サイトと同様、最短60秒で査定申し込みが可能とありますが、初めての利用だったりして慣れていない場合には難しいかもしれません。ただ、プルダウンリストやチェックボックスによる選択がほとんどで、極力入力を少なくして簡単に査定を進められるように配慮されたサイトだと思いました。
今回、筆者のマンションを査定してくれると紹介された不動産会社は5社でした。その内の一社は、即現金化が可能な買取りの出来る不動産会社でした。5社のうちデフォルトでチェックが入っていたのは、その現金化が出来る不動産会社となぜか一番上の不動産会社を除いた中3つの不動産会社でした。
その3社は、有名な大手2社と地域密着型の1社でした。大手以外の不動産会社に関してはなかなか情報がつかめないので、このように一括査定サイトで紹介してもらえることで、選択肢が広がるので有り難いと思います。
電話による相談については2018年7月現在、受け付けていないようです。相談などはメールでの申し込みになるようですが、東京に予約制の対面相談の出来る店舗もあり、メールでは専門スタッフが24時間対応してくれるとサイトに書かれてあるので安心感があります。お断り代行サービスというのも心強く感じました。