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札幌市での中古マンション売却は狙い目!?
人口がどんどん増加している地域といえば常に東京23区が挙がりますが、総務省の発表によると実は近年、北海道札幌市の人口も急激に増加しているのだそうです。北海道のほかの市町村では人口流出が進んでいるのに対し、札幌市だけに人口が一極集中している状態だと言います。
札幌市といえばスキー場や「さっぽろ雪まつり」などで有名。一般的には観光地というイメージが強いですが、観光ではなく居住地として選ぶ人が増えているんですね。それだけ利便性が高く住みやすいエリアと言えるのでしょう。
なお人口が増えているということは、それだけマンションなどの住宅への需要もあるということ。中古マンションの査定額にも期待ができるのではないでしょうか?
そこで今回は、そんな人口が増加し続けている北海道札幌市にスポットを当て、中古マンションの売却や査定に関する情報をお届けしたいと思います。「札幌市内にある中古マンションを売却したい」「札幌市の中古マンションを高く査定してもらいたい」などとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
札幌市で中古マンションの売却をする際の注意点
人口が増加傾向にあり、中古マンションなどへの需要も高まっている札幌市。「これはチャンス!」と思い、さっそく中古マンションの売却査定を依頼しようとしている方は、注意すべき点もきちんとおさえておく必要があります。
注意したい点というのは、寒い北国だからこその事情。札幌市に限ったことではありませんが、北国では降雪についてはとても重要な問題なのです。そして札幌市は交通網が発達した都市部。都市部では住民の交通手段は主に公共交通機関である電車が利用されています。そのため、中古マンションの売却を考えているのであれば、駅からマンションまで歩いてどれくらいかかるかという点が重要です。
電車の利用者が多く、冬には吹雪になる札幌市だからこそ、駅から歩いてすぐの場所にあるマンションが人気となります。東京でも駅近なマンションは中古でも人気が高く、都心であれば徒歩10分~15分くらいでも多くの需要がありますよね。しかし札幌市の場合は猛吹雪も考慮しなくてはいけませんから、駅から徒歩10分もかかってしまうと残念ながら需要が下がってしまいます。吹雪の中で10分も歩いたら危険ですし、そもそも通常で徒歩10分なら、吹雪の中では倍以上はかかってしまうでしょう。雪道に慣れていない地域から移住してきたような人の場合なら、もっとかかってしまうかもしれません。
だからこそ札幌市内で中古マンションを売却する際は、駅からの距離(徒歩による所要時間)に注意が必要なのです。駅から離れれば離れるほど中古マンションの査定額も下がってしまうというのは、札幌市において東京よりも顕著かもしれません。それだけ切実だということですね。確かに距離によっては命に危険さえ及んでいまいかねませんから、当然といえば当然です。
売却を考えている方は、一度地元の不動産会社で査定を依頼してみましょう。自分の持っている中古マンションがどれくらいの査定額になるのか、札幌市の相場と比べてどうなのかなどを調べておくことをおすすめします。
札幌で人気のある中古マンションの特徴は?
では札幌市内ではどのような中古マンションであれば人気がより高くなるのでしょうか? マンションの売却を考えている方は、査定ポイントとして参考にしてみてくださいね。
さっそくですが、まずは駅からの距離・所要時間。先述したように、電車利用者が多く雪の多い札幌市では、駅から近ければ近いほどマンションの価値が上がります。駅から徒歩5分以内の中古マンションであれば人気が高いため、査定額や売却価格にも期待ができます。
また欠かせないのが、積雪への対応でしょう。札幌市内で積雪があるのは言わずもがなですが、降雪の少ない地域に住んでいる人が見落としがちなのが「除雪・排雪作業」です。危険な積雪を放っておくわけにはいきませんから、雪が積もったらその雪を除雪・排雪しなければなりません。「排雪ってなに?」と思った方もいるでしょう。人が歩きやすいように道路などの雪を移動させることを除雪と言い、集めた雪を雪捨て場へトラックなどを使って運び、捨てることを排雪と言います。そして実はこの除雪や排雪に伴う費用が問題なのです。除雪や排雪作業は労力もかかりますが、費用もかなりかかります。「自分でできないから業者に頼もうかな」と思うと、年間数十万円もかかってしまうことに…。家計を管理している主婦としては、この年間数十万円という費用を捻出するのは至難の業ですよね。けれど自分で作業ができないケースもありますから、積雪量の多い地域で生活するには避けて通れない問題です。
ただし除雪・排雪に伴う費用は札幌市が一部を負担してくれます。一部を負担してくれるものの、負担してもらうにはルールがあります。ここが厄介なところであり、中古マンションの売却や査定を考えている方もおさえておきたいポイントです。札幌市が費用を一部負担する上でのルールというのは、道路幅員に関係してきます。道路幅員が8m以上の公道の場合は、除雪費用を一部負担してもらえるだけですが、道路幅員が10m以上の公道の場合であれば除雪費用も排雪費用も一部負担してもらうことができます。誰でもどこでも除雪と排雪両方の費用を負担してもらえるというわけではないのですね。
このことから、札幌市内で査定額が高くなる人気の中古マンションは、8m以上または10m以上の公道に接している物件と言えます。注意したいのは、「公道」であることです。「私道」では道路幅員が8m以上でも除雪費用を負担してもらえません。私道に接しているマンションや8m未満の道路に接しているマンションでは、除排雪作業にかかる費用が全額自己負担となってしまうので人気がなく、査定額・売却額ともに低くなってしまう可能性が高いです。除排雪作業は毎シーズンあることで、生活から切っても切り離せない問題ですから、ポイントとしておさえておきましょう。
また中古マンションで人気が高いポイントとして、内廊下があるということが挙げられます。内廊下があるマンションは東京でも人気ですよね。けれど札幌市内ではもっと人気が高いと言えます。なぜならやはり積雪の問題があるから。
冬になるとマンションの外廊下や外にある階段には雪が積もってしまい、滑るので危険です。そのため雪が降る時期に外廊下・外階段の中古マンションを売却しようとしても、なかなか売れません。「うわー、廊下にも階段にも雪が積もってる。これじゃマンション内の雪かきも必要だから、面倒だし危険だしやめておこう」と思われてしまいます。
その点、内廊下の中古マンションであれば、階段や廊下に雪が積もって危険な思いをすることもありませんから、「これなら快適に暮らせる!」と思ってもらうことができ、買い手もつきます。
札幌市内で中古マンションの売却をするなら冬を避けるべし
「あーあ、うちの持っているマンションは駅から徒歩10分くらいかかるし、外廊下だし、高く売れないなぁ。査定してもらうだけ無駄か」と嘆いている方もいらっしゃるかもしれませんが、秘策はあります。それは、中古マンションを売却する時期として冬場を避けること。雪が積もる時期に売り出してしまうと、「駅から遠くて、この吹雪の中歩くのは無理」「マンションの廊下や階段に積もった雪も自分で処理しなきゃならないのか」「除排雪にお金がかかるなぁ」など、マンションの欠点が目立ってしまいます。けれど雪のない時期であれば欠点もわかりにくくなるため、冬場に比べたら買い手がつきやすくなるでしょう。
札幌市内で中古マンションの売却を考えている方は、ここまででご紹介したポイントを参考にしつつ、不動産会社に査定を依頼してみてはいかがでしょうか? 意外と高い査定額がつくかもしれませんよ。