中古マンションの購入を考えたとき、一番最初に見てしまうのは価格ではないでしょうか。住まいの買い物は人生で一番高い買い物だと思います。どれだけでもお金をかけられる、という方だと、価格よりも、場所や内装などが優先されると思いますが、ほとんどの方が、予算が決まっていて、その予算以内で何とかしようと思うのではないでしょうか。
中古マンションの購入のために、一括検索サイトを利用して物件を検索するときに、価格帯で検索することがあります。その際の金額の区切りは500万円単位であることが多いです。ですので、自分が住むマンションを中古で売却しなければならなくなったとき、買い手側のことを考えて売却額を設定しなければなりません。もちろん、高く売却したい気持ちはわかりますが、売れない状態が長く続くことはどうしても精神的にも負担がかかりますし、売却期限もある方もいらっしゃると思います。
気持ちよくマンションを売却するためにも、まず売却対象マンションの周辺の中古マンションの売却値段を確認し、相場を見ましょう。一括検索で地区、間取り、年数などで絞り込んで価格を見てみることをおすすめします。それから一括査定サイトで依頼をする。やり取りの電話が増えますが、後悔が残らないようにします。
仮に査定額が4000万円だったとします。でも近辺にも似たような条件で3500万円で何件も中古マンションとして売り出されているのであれば、4000万円の価格にしても売却することができません。むしろ、この中古マンションは高いと思われてしまいます。差額の500万円の価値があるほどの魅力があれば購入してもらえるかもしれませんが、その可能性は低いと思います。4000万円の査定額でも、3500万円位の相場価格でしか売れないケースはあります。
逆に、中古として出そうとしているマンションの相場がわからない。つまり、周辺に今売り出されている中古マンションがない場合、査定額より高値で売れることがあります。その時は査定額よりも少し上乗せして価格設定してみる価値があります。中古マンションがない、買いたくても買えない、となるので、人気がある地域と考えられるので、ある物件を逃したくないと考える買い手が多くなると予想されます。
また、本来なら査定額より下げて価格設定はしたくありませんが、売却できなければ意味がありません。ですので、売却期限がなければ、値下げをする時期を見計らったほうが良いでしょう。引っ越しは春休み中が多いですよね。その前に購入する方が多いため、値下げの時期としては1月、2月が良いタイミングになります。
そして値下げをした場合、すぐに告知されて周囲に知れ渡る、と思うかもしれませんが、よくチェックしている人ならわかるかもしれませんが、通常価格変更をしたことが買い手側にわかるようになるまでは2週間はかかると思っておく方が良いです。ですので、値下げをして効果があったかどうかは、そのあとにならないとわからないのです。待つ時間は長いと思いますが、売れないからといって、どんどん値下げする前に、そこは我慢して様子を 見ることをおすすめします。
もし値下げをする場合は約10%単位で。というのは、3700万円で探していたとしても、4300万円の中古マンションが10%ほど値下げされて3900万円ほどになれば、条件が良ければ買い手は少し高いけど、と思いながらも考慮に入れることが多いからです。
もう一つは、買い手側からの価格交渉をされることを考慮に入れておいた方が良いです。車の購入でも何件かの販売店を回って交渉される方も多いのではないでしょうか。良いものを安く買いたい、という気持ちは誰にでもあります。生活の拠点となる自宅を購入するのであれば、より慎重に考えると思います。