中古マンションを売却する際まずは査定を行いますが、少しでも高く売却したいという気持ちは誰しも持つと言えます。少しでも査定額を上げるにはどうすればいいのかというポイントとともに売却する際の売買契約についてご説明しますので、今後に役立ててください。
<中古マンションの査定>
中古マンションの査定方法としましては。収益還元法や取引事例比較法などが用いられます。収益還元法とは中古マンションを仮に賃貸に出した際に得られる利益がどのくらいなのかという視点に基づいた不動産価格となります。
また取引事例比較法とは査定の対象となる中古マンションと同様の物件に関する取引を参考にすることによって不動産価格を出すといった方法です。なるべく最新の情報を少しでも多く集めることで評価がより一層確かなものとなります。
<中古マンションの査定ポイント>
中古マンションの査定ポイントとしましては、マンションの状態はもちろん周辺環境や立地なども大きく影響を及ぼします。具体的にどういうことかと言いますと、マンションの状態に関しましては耐震構造かどうか、土壌汚染などがないかといったことがポイントになります。1981年6月以降に建築確認を受けた建物で耐震工事をしていない物件に関しましては査定が低くなる傾向にあることから、建築確認後の建物完成までの期間を考えると1982年以降の建物であるということが査定におけるひとつの目安になると言えます。
周辺環境もポイントのひとつで、マンション周辺に普段買い物ができるスーパーがあるかどうか、小学校や幼稚園があるかどうかなどをチェックします。
他にも立地もポイントのひとつで、最寄り駅から近い方が査定額アップに繋がりますし、部屋からの眺望やそのマンションの周辺が将来的に発展していくかどうかといったところもチェック項目のひとつです。
売却するマンションの周辺環境や立地などは自身でどうすることもできませんが、日頃から部屋の掃除をきちんと行って状態を良くしておくことは可能ですし、マンションの住民とお互いに協力し合って日々管理に取り組むことによってマンションの価値を高めることも可能です。
少しでも査定額アップに繋がるように日頃から意識しておきましょう。
<売買契約当日の流れ>
売買契約の当日を迎えるにあたって、ある程度イメージしておくことが大切です。初めての経験という方も多いと言えるこの売買契約ですが、当日の流れとしましては売主と買主の挨拶が行われ、その後付帯設備の説明や売買契約書の確認と記入・捺印、手付金の受け取りや今後の日程の確認といった流れになります。
売買契約の当日より前に買主の方と会っているケースが殆どですが、当日は改めて挨拶を行いましょう。
付帯設備というのは冷暖房や換気、電気配線や照明などのことを表します。付帯設備表という書面を取り交わすことになりますので、性能を確認しておく必要があります。
売買契約書は事前に目を通しておくことによって十分に理解することができますし当日の流れがスムーズになると言えますので、文面を不動産会社に送ってもらうことをおススメします。不動産会社による説明が終了したら全ての書類に記入・捺印を行って手付金の受け取りへと進みますが、トラブルを予防するためにもしっかりと確認しておきましょう。
<まとめ>
マンションの状態は同じ築年数でも済む人によって異なりますので、少しでも査定額を高くするためにも、自身でできることを行いましょう。マンションの売却といった経験はそう何回もありませんので、しっかりと行うことをおススメします。