中古マンション売却査定のポイント(9) マンションの折り込み広告

売却の流れと基礎知識

中古マンションの住宅の郵便受けには、部屋や水まわりのリフォームの折込み広告が多いと聞きます。リフォームをしても、しなくても住み続けるか、はたまた賃貸に出すか、それとも売却するのか、中古マンションにはさまざまな選択肢があります。
売却するのなら、買い手が「中古マンションでもこの条件なら買ってもよい」という売値を設定して上手にアピールしなくてはならないでしょう。そのために仲介業者選びと値段設定にはコツが必要です。

最近では、新築のマンションではなく、あえて中古物件を安く購入して、自分好みにリフォームしたり、リノベーションしたりして住むというニーズも増えてきています。これは、売主にとっては朗報です。事前に売主側がリフォームやリノベーションに費用や手間をかける必要がないばかりか、「リフォームしていない分、価格をおさえます」などと上手にアピールすれば、買主が見つかるからです。
問題は、上記のような買主をピンポイントで見つけられるか、という点です。
例えば、企業が社宅を探している場合、地元ではなく遠方の企業が探していることが多いため「日本全国をカバーできる宣伝力」が必要になります。一方、個人でリフォームを楽しみたい人を見つける場合には、「物件の周辺地域で、特定のニーズを持った人の顧客リスト」が必要になります。

そこで、多少手間がかかっても、仲介業者を選ぶ時は、できるだけ多くの業者に声をかけて「中古マンションの売却を考えていますが、どのようにして買主を探してくれますか?」と尋ねることが重要です。ダメな業者に依頼してしまうと、中古マンションだからと後回しにされてしまい、内覧の問い合わせがゼロということもあります。
そうならないためには「大手業者に強い一括査定サイト」と「地元業者に強い一括査定サイト」の両方を使って、できる限りたくさんの不動産業者にアピールするのがよいでしょう。
次に問題になるのは、買主がリフォームを引き受けることで合意して売却の話が進んだとしても、個人への売却の場合、売主には瑕疵担保責任があるということです。一定期間は売主が不具合の修繕を行わなければならないので、修繕費用に数十万円もかかる不具合が見つかったら、売主の負担は大きくなります。

このようなリスクを回避したいのなら、業者に買い取ってもらうという方法もあります。それに、中古マンションを自分でリフォームして売却するよりは、業者に買い取ってもらったほうが、売り主側は損をしないですむこともあります。中古マンションを売る前にリフォームしたとしても、かかった金額以上に買取り金額が上がることは滅多になりからです。
ただ、業者に買取りを依頼した場合、「売値が相場価格の7割程度になってしまう」という欠点があります。ですから、最初から業者買取りを選ぶのには抵抗がある場合には、「マンション.navi」という地元の業者も多数登録している一括査定サイトを使って、通常の売却査定と業者買取りの査定を比べて検討するのがおすすめです。
マンション.naviだと、中古マンションの「売却」だけではなく、業者による「買取り」の査定金額や、「賃貸」として一時的に貸したい場合の相談などもできます。大手に比べて知名度は低いと言わざるを得ませんが、訳あり物件の売却や、マンションの売却か賃貸かで悩んだ場合などには、ぜひ訪れてみたいサイトです。