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はじめに
現在札幌にお住まいで、生活保護を申請しようと迷っている方向けに生活保護について調べてみました。
前回は小樽での生活保護と、生活保護を受けている人にお勧めの物件についてお伝えしましたが、今回は現在札幌にお住まいで、生活保護を受けようか迷っている方向けに、小樽市と札幌市を少し比較しながら見ていこうと思います。
前回のまとめです。
小樽市と札幌市は距離にして約40km弱、電車の乗り換えも無いので車や電車で通勤や通学をしている人が結構います。小樽に住みながら札幌へ通い、逆に札幌に住みながら小樽へ通っている人も多いそうです。
時間にすると電車で40分位、車では朝のラッシュ時だと渋滞などの状況によって変わりますが平均50分前後だそうです。
関東でもその位の通勤通学をしている人が多々いますよね。
札幌について
札幌は日本でも有名な地方都市として皆さんご存知の場所だと思います。
観光で行かれた方も多いのではないでしょうか?
自然豊かで食材も豊富で美味しいですし、有名な繁華街である「すすき野」も栄えていて有名なビール工場や中央卸売市場などの観光名所もたくさん、街はコンパクトで便利、会社員の方が転勤などで一度は住んだら帰りたがらない場所の1つだそうです。ちなみにその他は福岡、仙台だそうです。どこも納得の場所ですね。
そんな有名な札幌はどんなところで生活保護はどのような制度になっているのか少し見ていきましょう。
まず、札幌は日本最北端に所在する政令指定都市で、
全国で第4番目に人口が多く、北海道の人口の3割強が札幌に居住しています。
中央区、北区、東区、白石区、豊平区、南区、西区、厚別区、手稲区、清田区の10つの区から成り立っており、それぞれの各区には区役所があります。
人口も多い分、街も整備されていて生活するにはとても便利ですが、小樽よりも家賃や、物価が高く、その分、扶助の金額も多くなります。
改めて生活保護とは何か、札幌市のホームページを見てみると、生活保護とは、生活に困っている人に最低限度の生活を保障し、自活できるよう援助するための制度で、国民のだれもが申請することができ、そして一定の条件のもとで受けることができる。
このような内容が記載されています。
前回の小樽市の項でも書きましたが、国民全員に生活保護を受ける権利があります。
生活保護の内容について、どのような扶助が受けられるかなどは前回の小樽の項に記載しましたのでそちらを参考にしてみてください。
ではそれ以外の追加扶助を見ていきましょう。まず、追加扶助の種類としては妊産婦加算と母子加算があります。
妊婦加算は、妊婦及び産後6か月までの産婦について、栄養補給等の特別な需要に対応します。
そして母子加算ですが、児童(18歳になる日以後の最初の3月31日までの間にある者)を抱える母(父)子世帯の特別な需要にも対応していますので、必要な場合、ケースワーカーに相談してみましょう。
厚生労働省の統計では、世帯類型については以下のように分別され、上から順に優先適応されています。順に、高齢者世帯、母子世帯(父子世帯は含まない)障害者世帯、傷病者世帯、その他の世帯となっています。
先日、厚生労働省から級地見直しが発表されました。
それは、市町村の統合などにより合併した場合、級地が高い方の基準額が支払われる事により、様々な問題や不公平感が出て来たので修正しようと動き始めたのです。
この級地ランクとともに、生活保護基準の見直しを平成30年10月目途に決定する予定ですので、生活保護基準見直しに関する新聞やネットなどの記事には目を通し、テレビの報道などに耳を傾けてみましょう。
なお、生活保護費見直しは平成30年10月、平成31年10月、平成32年10月の3段階で実施される予定です。
札幌市での生活保護費を計算してみましょう
それでは、札幌市ではどの位の生活保護費を受け取る事が出来るのか見てみましょう。
まず、場所によって生活費や品物の物価などが異なるため、全国の各地域を6 つのカテゴリーに分けています。そしてそれぞれを「級地」という名称で呼んでいます。 それでは札幌市はどこにカテゴライズされているのでしょうか。 札幌市の生活保護の級地は「1級地-2」とされています。 ちなみに小樽市の級地は「2級地-1」です。これらは区役所などで聞いてもネットでも調べられるので、自分の住んでいる地域の級地を知っておきましょう。
そして、扶助の中でも、医療扶助、介護扶助は免除になります。 免除される医療機関は国から指定されていますので病院に行く場合、事前に確認してそちらで診察を受けましょう。自治体によっては「医療券」を出していますので利用する場合こちらもお住いの福祉課に聞いてみましょう。
大まかですが、札幌市の「1級地-2」の支給総額を調べてみました。 こちらの金額はあくまでも目安になりますが、平成30年10月の時点では、標準の3人家庭であれば総額139960円、高齢者65歳単身の場合では総額72560円、高齢者60代後半の夫婦であれば総額114270円、母子家庭で就学前子供2人の場合は総額134430円となります。 人数、年齢、状況や条件、あるいは母子家庭加算など詳細を福祉部の職員が「生活保護基準額表」を参考にしながら計算の上、生活保護受給総額が決まり各家庭見合った金額が支給されるのです。 そして、厚生労働省が公表している「生活保護基準額表」(一般生活費認定基準表) 「平成30年度版 厚生労働省 別冊生活保護実施要領等」PDF版 こちらには各市町村の級地や様々な対象の基準額が分かりやすい表になっています。
自分がどこに当てはまるのかチェックしておきましょう。
生活保護を希望する場合、申請はお住いの区役所で手続きをすることが出来ます。
このページの最後の方に札幌市区役所の詳細を記載しましたのでお目通しくださいね。
札幌での追加扶助について
小樽の生活保護の項でもお伝えしましたが、母子加算などの他に、昭和26年から始まった「冬季加算」と言う寒い時期だけに支給される扶助があります。文字通り冬の期間だけの扶助なのですが、これらは冬の寒い時期である11月から4月までの6か月間支給されます。要は暖房や灯油に掛かるお金を更に追加してもらえる制度です。
日本全国で寒いとされている地域からⅠ区からⅥ区に分けられ、北海道や青森県、秋田県は特に寒いのでⅠ区に分類されており、寒い地域は多く支給されるそうです。ちなみにⅡ区は岩手県、山形県、新潟県、
Ⅲ区は宮城県、福島県、富山県、長野県、Ⅳ区は石川県、福井県、 Ⅴ区は栃木県、群馬県山梨県、岐阜県、鳥取県、島根県、その他の県はⅥ区となっています。
その他の県は暖かいと言っても、北海道や青森には敵いませんが(沖縄以外)日本の冬は寒いので冬季加算は嬉しいですよね。
平成30年度厚生労働省社会援護局保護課の資料によりますと、北海道はⅠ区で札幌は「1級地-2」に該当するので、単身世帯では12540円、2人世帯では17800円受け取ることが出来ます。
更に「期末一時扶助費」と言うものがあります。こちらは別名「越年資金」や「お餅代」とも呼ばれているもので、年末年始は、おせち料理のような特別な食材を買ったり実家に帰るなど何かと支出も増える時期ですし、それにより家計が追い込まれないよう年に一度12月だけ増額される扶助の事です。
生活保護に関する事項には「文化的な最低限度の生活を保障」と記載があり、
お正月を楽しめる権利も文化的な生活の一つなのです。
12月の支給額が多くなったその分、1月の生活保護費が減ったように感じますが、12月がイレギュラーで増えただけなので、減ったと勘違いしてガッカリしないよう頭の中に入れておきましょう。
そして年末年始と休みになるため1月の保護費の支給日は前倒しになり12月25-27日ぐらいの少し早めに支給されます。
札幌市の支給日は毎月1日なので、いつもより支給日が早いせいもあり、一時的に懐が温かくなったように感じるうえ、帰省する際、手土産を持参するなど、本当に何かと出費も多い時期で散財しがちです。
気が大きくなって次の受給日前までに使い切ってしまう人も見かけるとの事なので、
特に浪費癖のある人、有るだけ使ってしまうタイプの人は気を付けましょう。
その次の支給日までの生活を踏まえて、使うお金の配分をきちんと考えることが必要となります。
生活保護者の義務と権利
生活保護を受ける権利もありますがそれによる義務も発生してきます。
まず権利ですが、生活保護条件を満たす限り、誰でも無差別平等に受けることができます。
正当な理由がなければ、決定された保護を変更されることはありません。
生活保護費については、租税その他の公課を請求される事はありません。
既に給付を受けた保護費又は保護費を受ける権利を差し押さえられることがありません。
以上の権利があるうえで、次は保護者の義務について見てみましょう。
義務についてですが、今持っている使うことが出来る資産や能力を生活のために活用しなければなりません。
能力に応じて働いて、健康の維持や増進に努め、収入、支出その他生計の状況を適切に把握するとともに、出費の節約、生活の向上に努めなければなりません。
福祉事務所から、生活の維持、向上その他保護の目的達成に必要な指導又は指示を受けたときは、これに従わなければなりません。となっています。
その他、虚偽の申請や不正受給が発覚した場合、速やかに返還する義務もあります。
更に悪質な場合は、返還だけでなく、刑事罰が課せられます。
札幌市の区役所
札幌市の生活保護の相談はお住いの各区役所で受付けています。
以下住所、代表電話番号一覧となります。
札幌中央区役所
〒060-8612
札幌市中央区南3条西11丁目330-2
代表電話番号:011-231-2400
札幌北区役所
〒001-8612
札幌市北区北24条西6丁目1-1
代表電話番号:011-757-2400
札幌東区役所
〒065-8612
札幌市東区北11条東7丁目1-1
代表電話番号:011-741-2400
札幌白石区役所
〒003-8612
札幌市白石区南郷通1丁目南8-1
代表電話番号:011-861-2400
札幌厚別区役所
〒004-8612
札幌市厚別区厚別中央1条5丁目32
代表電話番号:011-895-2400
札幌豊平区役所
〒062-8612
札幌市豊平区平岸6条10丁目1-1
代表電話番号:011-822-2400
札幌清田区役所
〒004-8613
札幌市清田区平岡1条1丁目2-1
代表電話番号:011-889-2400
札幌南区役所
〒005-8612
札幌市南区真駒内幸町2丁目2-1
代表電話番号:011-582-2400
札幌西区役所
〒063-8612
札幌市西区琴似2条7丁目1-1
代表電話番号:011-641-2400
札幌手稲区役所
〒006-8612
札幌市手稲区前田1条11丁目1-10
代表電話番号:011-681-2400
福祉課以外で生活の相談をしたい時は?
頑張って仕事を探しているのになかなか見つからない、生活に困っているのにどうしたら良いのか、しかしながら生活保護はまだちょっと・・・
どこに相談すればよいのか悩んでいる方のために札幌市生活就労支援センター(愛称ステップ)があります。
仕事を見つけて経済的にも自立できるように支援をしてくれるセンターです。
こちらはまだ生活保護を受けていない方向けです。既に生活保護を受けている方は福祉課に相談しましょう。
札幌市生活就労支援センター(愛称ステップ)
受付時間:9:00~17:00
休み:土日祝日年末年始
※2017年7月に移転しました。
移転先
〒060-0042
札幌市中央区大通西6丁目10番地大通公園ビル7階
同じビルの8階→7階へ引っ越しました。
窓口相談、受付時間、業務内容に変更はございません。
札幌市生活就労支援センター(ステップ)についての問い合わせは
札幌市保健福祉局総務部保護自立支援課
〒060-8611 札幌市中央区北1条西2丁目 札幌市役所本庁舎3階
電話番号:011-211-2992
ファクス番号:011-218-5180
札幌市の生活保護の家賃基準について
住宅扶助の中には家賃基準額が設けられています。
単身の場合、36,000円(部屋の㎡数関係なく)
36,000円(16㎡以上)
32,000円(11㎡~15㎡)
29,000円(7㎡~10㎡)
25,000円(6㎡以下)
家族の場合、
46,000円(部屋の㎡数関係なく)
43,000円(2人住まい)
46,000円(3~5人住まい)
50,000円(6人住まい)
56,000円(7人住まい)
単身の場合は㎡数によって変更となり、家族の2人住まいは減額になりました。
2015年7月1日の契約日から導入されています。
(※現在改正前の条件で、入居中の方は、急いで引越しをする必要はありません。)
詳細は各区役所福祉課に確認してみましょう。
生活保護者向け物件の紹介、シティウインズ琴似ウエスト
弊社イチオシの物件をご紹介致します。
所在地:北海道札幌市西区琴似4条3丁目2-18
交通、最寄り駅:JR函館本線 / 琴似駅 徒歩5分
札幌市営東西線 / 琴似駅 徒歩5分
札幌市営東西線 / 発寒南駅 徒歩14分
JR函館本線 / 発寒中央駅 徒歩20分
物件種別 :アパート
築年月(築年数):1999年4月(築21年)
建物構造 :木造
建物階建 :地上3階
総戸数 :9戸
周辺情報:ルンビニー幼稚園 1086m あやめ保育園 612m
琴似小学校 673m 琴似中学校 1283m コンビニ(セイコーマート) 242m
スーパー 431m 病院 340m
設備:バルコニー バス・トイレ別 駐輪場 フローリング インターネット対応 光ファイバー 室内洗濯置場 駐車場あり ガスコンロ設置可
部屋タイプ1LDK2階3.90万円 面積30.22㎠
こちらの物件は札幌市中央区に隣接している西区に在り、そして最寄りである「琴似駅」は、札幌駅からJR函館本線で2つ目、市営地下鉄東西線大通駅から6つ目の便利な場所で、シティウイング琴似ウエストは両線の琴似駅から徒歩5分圏内に位置し、閑静な住宅街に所在しています。
すぐ近くには琴似発寒川が流れていてお散歩にも良さそうですね。リンクに飛ぶと、お部屋の画像と詳細を見る事が出来ます。
こちらは西区に所在しているので生活保護の相談は以下となります。
西区役所
住所:〒063-8612札幌市西区琴似2条7丁目1-1
代表電話番号:011-641-2400
ホームページ:http://www.city.sapporo.jp/nishi/
他の区や市外から転入される場合、住民票などの手続も行えます。
生活保護申請窓口について
相談及び申請受付 担当者:相談担当
直通電話:011-641-6964
※業務時間は平日8時45分から17時15分までとなります。
まとめ
札幌での生活保護について見ていきました。
少し小樽と比較してみましたが、いかがでしたか?
札幌も小樽もどちらも良い部分もそうでない部分もあると思います。
ご自分にとって住みやすい環境はどこなのかよく考える必要がありますね。
小樽のページにも飛べるので是非こちらも読んでみてください。
スマートアンドカンパニーは生活保護を受給している方も受け入れOKの物件もございますので札幌でお住まいをお探しの方は是非ご相談ください。