マンションを売却するとき物件情報がレインズに登録されると、売却先がスムーズに見つかります。
契約した不動産会社がマンションをレインズに登録すると、その証明にマンションの売主にはレインズ登録証明書が発行されます。
今回はレインズ登録証明書について不動産会社スマートアンドカンパニーが説明します。
- レインズ登録証明書を発行してもらう手順
- レインズから発行される登録証明書以外の証明書
レインズ登録証明書を契約した不動産会社からもらう手順
まず、不動産会社と結んだ契約が一般媒介契約の場合は、レインズ登録は任意となりますので不動産会社がレインズに登録していないこともあります。
一方、一般媒介以外の専任媒介契約は、レインズへの登録が義務付けられています。
専属専任媒介契約では媒介契約から5日以内、非専属型の専任媒介契約の場合は7日以内にレインズへの登録をしなければいけません。
【媒介契約の種類とレインズ登録の義務】
媒介契約の種類 | レインズへの登録義務 | 登録期限 |
一般媒介契約 | 任意(登録の依頼は可能) | ー |
専属専任媒介契約 | あり | 契約から5日以内 |
非専属型の専任媒介契約 | あり | 契約から7日以内 |
レインズへの登録が終わり次第、レインズ登録証明書が発行されます。
専任媒介契約を結び、一ヶ月以上経ってもレインズ登録証明書をもらっていないという場合には、不動産会社が渡し忘れている場合があります。もしくは、レインズに登録しないで囲い込みをしようとしている悪い不動産会社ということもあります。
まだ手元にレインズ登録証明書がない場合は、必ず不動産会社に問い合わせてください。
レインズ登録証明書を受け取ったら、マンションなどの売りたい物件情報を確認しておきましょう。
登録証明書にはサイトのURL、ID、パスワードが記載されています。それらでレインズのトップページからログインし、物件情報を閲覧できます。
レインズの閲覧方法や囲い込みの詳細は以下の記事をご参照ください。
登録証明書以外にレインズから発行される証明書
レインズで登録したマンションの情報に変更があったとき、登録証明書以外にもレインズから証明書が発行されます。
例えば以下のケースで証明書が発行されます。
- レインズ登録証明書を発行してもらった後で、誤った内容が登録されていた
- レインズに登録後、売却価格を変更することにした
- 売却先が見つからないので、媒介契約を延長することにした
- 無事売却先が見つかった
登録内容の変更は、契約した不動産会社が行います。
上記のケースに当てはまり、内容の変更があったはずなのに証明書をもらっていない場合には不動産会社に問い合わせましょう。
発行される証明書は、マンションの登録内容より異なります。
【レインズから発行される証明書一覧】
証明書の種類 | どんな時に発行される? | 手続き方法 |
変更証明書 | 登録内容に変更が生じたとき ・売り出し価格の変更 ・条件や明け渡し時期の変更 ・登録内容の修正を行う時 | 媒介契約を結んだ仲介業者に変更を依頼 |
再登録証明書 | 媒介契約の期間(売買では3ヶ月)を更新(=延長)したとき | 依頼者から不動産会社に対し文章でその旨を伝え、双方合意の上更新 |
成約登録証明書 | 物件の売買が成立したとき | 媒介契約を結んだ仲介業者が、売買契約の成約日と成約価格を登録 |
削除証明書 | ・依頼者のやむを得ない理由により売却を中止したとき ・一般媒介契約を結んでいる場合、他の不動産会社により成約したとき | 媒介契約を結んだ仲介業者に変更を依頼 |
まとめ
物件をレインズに登録することによって、インターネット経由で数多の目に触れ、買主が早く見つかり、成約の確率も上がります。
今ではレインズ登録が早期売却を果たすためのツールとして認知されるようになってきました。
専任媒介、専属専任媒介では掲載をきちんと登録してもらうことはもちろんのこと、登録が任意な一般媒介契約でも、積極的にレインズに登録して貰いましょう。