マンションは、一般的に上の階になるほど価格が高くなります。将来、売却することを考えて、最上階を希望する人もいるようです。でも、人気の高い最上階で物件であっても、査定で高値がついたり、常にすぐに売却できるわけではありません。それはなぜでしょうか?ここではマンション購入・売却の際の、最上階のメリット、デメリットについて紹介します。
マンション最上階のメリット
マンションの最上階の最大の魅力はやっぱり眺望の良さですよね。周囲に遮るものが少ないので、開放感が違います。都会の戸建住宅にありがちな、窓を開けたら隣りの家の壁!なんてことも稀でしょう。最上階は構造上、バルコニーを広く設計されている場合が多く、日当たり抜群なのも人気の理由です。
さらに、マンションの天井の高さは、戸建住宅と比べるとやや低めのことが多いですが、最上階だけ天井を高くしていることがあります。これは、マンションの屋根からの熱を避けるためですが、高い天井の物件は、同じ平米数でも室内空間がより広く感じられます。
もう一つのメリットは騒音対策。マンションに住む時の重大トラブルの一つが、他の部屋からの物音。隣人との関係が悪くなるなど、深刻なケースになる場合もありますよね。その点、最上階は上の部屋からの物音の心配がありません。最新のマンションと比べると、中古マンションでは防音性能が気になるところ。騒音を気にする人は、特に中古マンションでは最上階は狙い目かもしれません。
マンション最上階のデメリットは?
前述の通り、最上階のマンションの物件は、屋根からの熱の影響をかなり受けます。特に、夏場の最上階の部屋はかなり暑くなりますので、クーラーの使用頻度が増え、光熱費が通常より多くかかることが考えられます。継続してかかる支出が増えるのは避けたいですよね。
また、周囲に遮るものがないので、強風や嵐の時などは全方向から雨風が吹き付け、高層マンションの最上階では揺れを感じることもしばしば。さらに、高層階マンションでは管理規約により、バルコニーに洗濯物を干せないことが多くあります。強風のため、物が下に落ちた場合に命にかかわる重大な問題になり得るからです。
もう一つ、見落としがちなのが、マンションの屋上を居住者に開放している場合。居住者にとっては魅力的ですが、最上階の住人にとっては、すぐ上の屋上で歩かれると、足音などが響いてうるさいことがあります。
中古マンションの適正な売却査定
新築、中古に関わらずマンションの最上階の人気が高いのは確かですが、もちろんそれなりにデメリットもあります。最上階だからといって強気な価格で売りに出すと、なかなか売却できなくて、結局値下げした…ということにもなりかねません。
中古マンションの売却を検討中なら、不動産業者や査定の専門家にきちんと相談して、適正な査定価格を診断してもらうのがオススメです。登録などなしで、その場で相場価格がわかるサイトもありますし、もちろん無料で査定依頼が出来きる業者もたくさんあります。