こんにちは。株式会社スマートアンドカンパニーです。
最近、弊社オーナーが担当している不動産投資家の方々から、「今おすすめの仮想通貨投資は何?」というご質問を大変よくいただきます。
そこで今回は、今後の価格高騰に自信があり不動産投資家の方々におすすめしたい『Filecoin(ファイルコイン)』という仮想通貨を詳しく解説いたします。
この記事では、「ファイルコインがどんな仮想通貨なのか?」「今後どうして価格の高騰が予想できるのか?」を知ることができます。
Contents
ファイルコインの概要
ファイルコインは、ネットワーク上の端末同士でストレージ(容量)の貸し借りをできるようにする仮想通貨プロジェクトです。
ファイルコインのシステム上でストレージの貸し借りをするために必要となるのが、ファイルコインから発行される「FIL」と呼ばれる仮想通貨(暗号資産)です。
2017年8月に実施された新規仮想通貨公開(ICO)で、有名ベンチャーキャピタルや適格機関投資家、スタンフォード大学などが参加し、歴代2位となる巨額の資金調達に成功したことで話題を呼びました。
2020年10月より本格稼働が始まったばかりですが、「今後ビットコインを超える可能性を持つ」(Nasdaq)存在として有名企業や投資家から高い評価を受けている次世代を代表する仮想通貨だと言えます。
創立者 | Juan Benet氏(アメリカ) |
開発企業 | Protocol Labs社 |
通貨名 | Filecoin(FIL) |
上場日 | 2020年10月15日~ |
時価総額 | $5,870,985,896(2021年6月時点で世界23位) |
最大供給量 | 20億FIL |
総ストレージ容量 | 6.43TiB |
マイナー数 | 2508(2021年6月22日時点) |
ファイルコインの仕組み
空いているストレージを活用するプロジェクト
ファイルコインのプロジェクトの目的は、余っている空きストレージの有効活用と、企業のコントロールを受けない分散型のストレージサービス(IPFS)を実現させることです。
世界に存在するデジタル製品のストレージのおよそ半分は使われていない状態にあると言われていますから、このストレージがファイルコインの取引履歴保管の際に活用されます。
また、具体的にはIPFSという分散型ストレージの仕組みを活用してファイルコインの取引履歴を保管しています。
ファイルコインは、IPFSという分散型ストレージの仕組みをインターネット社会に広めるために作られたプロジェクトでもあります。
ファイルコインにはFILという独自のトークンが存在する
ファイルコインでは、FILという仮想通貨(トークン)の取引を行います。
FILの売買を行う際に、ストレージが必要となります。
このストレージを提供する人がマイナーです。
ファイルコインのネットワークに参加してもらいます。
ファイルコイン(FIL)の売買取引をする際にはストレージが必要となりますので、マイナーが必要な人にストレージを提供します。
提供した報酬としてFILを受け取ることができるという仕組みです。
マイナーは、データの保管場所を提供するだけではなく、保管するデータの暗号化に必要な作業を行います。ファイルコインでは、保管しているデータ量によって作業を担う権利が得られる仕組みのため、預かるデータ量に応じて作業報酬としてFILを得ることができるようになっています。
IPFSをインフラとして利用している
ファイルコインは、データを分散してネットワーク上に保存するために次世代の分散型ファイルシステム(IPFS)をインフラとして利用しています。
IPFSは、現在主流のインターネットシステム(HTTP)に代わる新たなインターネットの仕組みとして開発されました。ネット上でやり取りされるデータは日々増加しているため、HTTPの仕組みではデータを保存するサーバーは肥大する一方です。
一方、IPFSではネットワーク上の参加者同士がお互いに管理し、直接やり取りが行われます。
ファイルコインのインフラシステムであるIPFSが実現するのは、サーバーに依存しないデータのやり取りです。IPFSでは、ネットワーク上に複数のデータを保存できるため、負荷が分散できる利点があります。特定企業に個人情報が集中する弊害や、サイバー攻撃を受けやすいといったHTTPの問題点が解消されることが期待されているのです。
IPFSの仕組みは複雑で難しいので、以下の記事で詳しく解説しています。
データは分散させて安全に保管される
ネットワーク上に分散して保管されたデータが改ざんされたり、無くなったり、といったことのないように、データの保管に関するファイルコイン独自の決まり事があります。
マイナーはストレージを貸し出すと報酬(FIL)がもらえますが、間違いなくデータを保管していることを定期的に証明しないと受取れない仕組みになっています。
それどころかデータの紛失や、破損をしてしまうと、事前に担保として預けておいたFILが没収されてしまいます。
また、機器の故障などでデータが消えてしまう危険性に備えて、データは複製され複数に分散して保存される仕組みになっています。
具体的には、ユーザーが自分の所有するデータをネット上にアップロードすると、データは複数にコピーされ暗号化されます。暗号化には、ビットコインなどでも使われているブロックチェーンの技術が利用されます。データは一カ所に偏らないように組まれたアルゴリズムテーブルを利用して、ネットワーク参加者同士で分散して管理されます。
万が一機器が破損してデータが無くなっても、複製があることでデータの安全性は守られています。
また、データが流出してしまったとしても、暗号化されていてなおかつ分散化された1つに過ぎませんので、なんのデータなのかは特定されません。
ファイルコインのこれまでの動向と今後 価格の高騰は確実か?
ICOで280億円の資金調達に成功した
ファイルコインは次世代のインターネットシステムを担うビッグプロジェクトとして投資家の期待を集めています。裏付けているのが、スタートアップ時点で投資家から巨額の資金を集めたという事実です。
ICOという構想段階の仮想通貨プロジェクトを発表し、資金調達する場があります。
その場で、ファイルコインはICO開始1時間あまりの間に2億ドルもの資金を調達し、最終的には、歴代2位となるおよそ280億円以上もの莫大な資金調達を達成し注目を集めました。
未来の新しいプロジェクトを実現させるだけの実力や技術力の高さが認められた結果です。
プロジェクト発展への期待値の高さがうかがえます。
リリース後は安定して30ドル程度
FILは上場直後には価格が高騰し、100ドル越えの高値を記録しましたが、その後は30ドル程度で安定的に推移していました。
リリース後の価格が30ドルといった比較的低水準で推移した要因は、ファイルコイン側が上場直後に価格抑制のマーケットメイクを実施したことにあります。
ファイルコインは、ユーザー同士でデータを管理しあうプロジェクトです。データを預かる側には責任を持ってデータを保管してもらう必要があります。
そのためストレージを貸し出す側に一定額のFILを担保とすることが義務づけられています。
つまりストレージを貸すためにはまずFILが必要となります。始める時点でFILが高騰してしまうと担保金が負担となりマイナーが集まりにくくなってしまいます。
多くの優秀なマイナーが集まるまではFILの相場を抑える必要があったのです。
2021年3月から価格が急騰
マイナーの数が1300を越えた2021年2月にファイルコイン側の価格抑制のマーケットメイクが終了するとの情報が流れると、徐々にFILの価格は上昇していきます。3月半ばには急激に高騰し、4月1日には史上最高値の220ドルまで値を上げました。
FILが急騰した背景として、資産運用会社の投資動向が注目されます。米国の大手仮想通貨投資企業グレースケールが3月17日にファイルコインの投資信託の提供を始めました。同社の信託は4月1日には2万を越えるFILの買い増しを行っています。大手投資企業による投資動向に大きく影響を受けて急騰したと考えてよいでしょう。
現在は80ドル程度で取引 今後も急騰の可能性は高い
2021年6月現在FILの価格は70~80ドル程度で取引されています。
今後もグレイスケールなどの投資ファンドが積極的にファイルコインに投資していくことが考えられます。2021年4月に起きたような価格急騰が起こる可能性が高いでしょう。
理由としては、すでに多くの企業がより安全により安く管理が可能なIPFSの導入を始めていることがあげられます。次世代のインターネットシステムとして今後のスタンダードになりうるIPFSと密接な関係にあるのがファイルコインです。
ファイルコイン投資は今後ますます加速すると考えてよいでしょう。
まとめ
今回は、ファイルコインの簡単な概要と、今後の価格予想について解説いたしました。
記事のポイントをまとめると以下となります!
・ファイルコインは端末同士でストレージの貸し借りを可能にする仮想通貨システム
・ストレージの空き容量を共有するための報酬や利用料としてFILが利用される
・ファイルコインのシステムは次世代を担うと期待されている分散型ファイルシステム(IPFS)上で稼働している
・2021年4月に大手仮想通貨投資企業の仮想通貨投資信託の開始でファイルコインの価格が一時急騰した
・IPFSに投資ができるファイルコインは投資家からの期待が高く今後も価格が高騰する可能性が高い
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