引っ越しをする時、思ったより費用がかかり大きな出費となるのが引っ越し費用
今回は引っ越しの費用が高すぎるので少しでも安く抑えたいと考えている方向けに、
引っ越し費用を安くするポイントをまとめました。
今回の記事では以下を知ることができます。
・引っ越しの費用が高いと感じたら複数の会社から見積もりを取るべき
・引っ越し当日見積額よりも高い費用を請求された時どうするか
・船便で費用を抑える方法
・計画的に引っ越すことで費用が安くなる
Contents
引っ越しの費用が高すぎるとき複数の会社から見積もりをとってみる
見積もりして比較することが大事
引っ越しをする時、ほとんどの方が業者に依頼しますね。
その時少しでも引っ越し代を安くしたいのであれば、一社だけで見積もりを取るのではなく複数の会社から見積もりをとり、料金を比較することが大切です。
大手業者と中小の業者で2〜3社ずつ、合わせて5〜6社に見積もりを依頼すると良いでしょう。
複数の会社にいちいち依頼するのは大変なことなので、引っ越しの一括査定サイトを利用してみると便利です。
最大半額になることもあるのでぜひご活用ください。
実際に一括査定サイトで見積もりを出してもらい、良さそうな複数の会社に訪問査定を依頼してみると、同じ家財道具を見せているはずなのに、価格が高すぎたり安すぎたりすることが分かります。
複数社に見積もりを依頼することで、業者側が荷物の量を間違えたミスも分かるため、見積もりと実際の価格の乖離を少しでも減らすことができるようになります。
複数査定で比較すると値下げ交渉しやすい
見積もりを取ったら、次は値下げの交渉をしましょう。
他社の見積もりやサービス内容を提示することで、料金の値下げに応じてくれたり、同じ料金でもサービスを手厚くしてくれたりすることがあります。
ただ「値下げしてください」というのは言いづらいという方は、一括査定を取ったことを話に出して、その中で一番安くてサービスの良い会社にしようとしているということを伝えてみると良いと思います。
または、査定を依頼した他社がこの価格だったので、もっと安くならないかという言い方でも良いです。
大手はあまり値引きに応じてくれないイメージがあるかもしれませんが、業者によっては地域限定でセカンドブランドを持っており、親会社と同等のサービスを安く受けられます。
料金設定は業者や地域によって異なりますが、提示しているプランの料金は少し値引きに応じても利益は出るように設定されていることが多いです。
業者にとっては値引きについて聞かれることはよくある話ですので、恥ずかしがらずに「もう少し安くなりませんか?」と聞いてみましょう。
引っ越し当日見積額よりも高すぎる額を請求されたらどうすれば良い?
見積もり時に申告していなかったことはないか?
見積もり額を算出してもらってから業者に引っ越しを依頼したのに、実際に請求された金額が見積もり額よりも高いことがあります。
その時は、過大請求や詐欺を疑う前に、申告していなかった荷物を当日になって一緒に運んでもらわなかったか等、冷静に、自分に非はなかったか、引っ越しの作業内容を振り返りましょう。
基本的に見積もりというものは概算ですので、その金額を絶対に約束するものではありません。別途発生した業務に関しては別料金が発生するなど、注意書きにも書かれていることがほとんどです。
家具が新居の玄関に入らず、ベランダからクレーンで搬入することになった、など引っ越しには想定外のこともあります。荷物が大幅に増えた時など、見積もりどおりに引っ越せないケースもあるということは覚えておきましょう。
見積もりをとってもらう時点でエレベーターの有無や大型家具の申告など、業者に正確に伝えていなかったことはありませんか? また、エアコンや洗濯機の設置料金が算入されていなかった、などもよくあるケースです。
引っ越しする側が正確に情報を伝えきれていないせいで、見積もりが安くなってしまい、当日不足分を請求するというのはよくある話です。心配なようであれば、見積もりに漏れがないか、自分の荷物や間取り、導線などを確認し、あらためて事前に引っ越し業者と意思疎通をはかっておくと良いでしょう。
その場で引っ越し業者に確認する
もし見積もり額よりも高い請求をされた場合、損をしたと思うかもしれません。
しかし業者側が荷物を少なめに見積もっているなどの間違いであることが多いです。
複数業者から見積もりを取っていればこちらも契約前に気づきやすいのですが、そうでない場合は当日、業者側の見積もりのミスに気がつくこともあります。
なので、割増になった理由を必ず確認してみましょう。
業者側が正確に見積もりがとれていなかっただけで、業者サイドからすると正しく算出された請求金額であることがほとんどです。
ですので高くなった理由を確認せずに「この引っ越し業者は見積もりよりも高い金額を請求する悪質な業者だ」などの悪い評判を流すのは絶対にやめましょう。小さな引っ越し業者は悪い噂が立つだけですぐに商売が立ち行かなくなってしまうこともあります。
引っ越し業者の方に気持ちよく仕事をしてもらったほうが、こちらもストレスなく引っ越しができます。
挨拶をきちんとし、チップや飲み物など、自分のできる範囲で感謝の気持ちを伝えれば、業者の方も感じよく対応をしてくれます。もしも良い引っ越し業者だなと感じたら、知人に教えたり、良い評判を広めたりして、良い引っ越し業者が長く商売を続けていけるよう応援してあげましょう。
過大請求されたらするべきこと
それでは、予定通りに想定の範囲内で引っ越しを終えたはずなのに見積もり額よりも明らかに引っ越し代が高過ぎると感じた場合や、引っ越し業者の言い分に矛盾点があり納得できない場合、どうすればよいのでしょうか?
業者が不当に請求している可能性がある場合は、まずは引っ越し業者の本社に連絡し、一旦料金の支払いを保留にすることができます。
業者からの説明に納得できない点があれば、国民生活センター、もしくは全日本トラック協会に相談することをオススメします。どちらも豊富な相談事例があるため、第三者的視点でアドバイスをもらえるでしょう。
相談の結果、詐欺まがいの行為が万が一発覚した場合ですとか、相談したことで業者側から嫌がらせ・脅迫行為を受けた場合は警察に相談して判断を仰ぎましょう。
おまけ:高すぎる価格のときは船便の利用も検討してみて
隣の県などの近距離への引っ越しであればトラック輸送を使うのが普通ですが、引っ越し先が例えば東京〜大阪間の距離を超えてくるほど遠距離の場合は、輸送費だけでビックリするような価格を請求されてしまいます。ところが鉄道輸送を組み合わせることで、その輸送費を抑えられることがあります。
理由は簡単で、貨物列車にまとめて引っ越し荷物をコンテナ輸送してもらう方が、ドライバーの人件費や燃料代より安くなる場合があるのです。引っ越し先がJR貨物のターミナル駅に近い方は、鉄道輸送を検討しても良いと思います。
また、海外などの遠距離の場合、空輸より船便を利用した方がお得に引っ越しできるケースがあります。
船便は日本通運などで利用することができます。船便を利用するメリットは空輸で運搬するよりも安価に運搬できること。デメリットは、船便は運搬に時間がかかるので、気象条件に左右されやすく、予定通りに荷物が届かない可能性があることです。急いで引っ越し先ですぐに荷物が必要な場合はまだ荷物が届いていない、ということも。
また、空輸や陸路による運搬よりも船便は荷物が紛失する可能性が高いとのこと。メリットだけでなく、デメリットや荷物紛失のリスクも踏まえた上で引っ越しスケジュールに間に合うようであれば上手に船便を利用するといいでしょう。
日本では新年度が4月に始まる関係上、どうしてもこの時期は引っ越し価格が高めに設定されており、別の時期と比べても「高過ぎる!」と感じてしまいます。
引っ越し時期をずらして対応できれば良いのですが、お子さんの転校の事情などで時期をずらせない場合は、平日の午後からの作業にしてもらったり、時間指定無しで作業に入ってもらうと少しでも引っ越し費用を抑えることができるでしょう。
引っ越し前に一緒に知っておきたいこと:計画的に引っ越そう
計画的な引っ越しが大切な理由
思い立ったら即行動しないと落ち着かない方もいらっしゃるかもしれませんが、引っ越しに関しては即行動はおすすめできません。なぜなら計画的に引っ越しを進めないと、お金の面で大きく損をしてしまう可能性があるからです。
直前になって引っ越し業者を決めると、どの業者が安いか比較する時間をとることができず、高い会社に依頼をしてしまう場合があります。
また、引っ越しの荷造りも時間がない状態だと、ひとまずダンボールに詰め込むことになります。不要なものは処分しながら荷造りする方が安いプランで引っ越しすることができます。
少しでも費用を抑えるためにも引っ越しは計画的に行いましょう。
引っ越しの準備はいつから始める?
スムーズに引っ越すためには、最低でも1か月前から準備をはじめると良いと言われています。
仕事や家事に追われているとなかなか引っ越し準備にかける時間を捻出できませんから、人によってはもっと早く準備をはじめてもいいくらいです。
とにかくやるべきことは「荷物を少なくすること」です。
引っ越しはライフスタイルを見直すいい機会でもあります。本当に必要な物だけを梱包するようにしましょう。余裕を持って準備をはじめていれば、捨てずにフリマアプリやオークションなどで売ることもできてお財布にも嬉しいです。
荷物が少ないと引っ越しのプランも安いものが選べるようになりますし、新居でもスッキリした気持ちで過ごすことができるので、ぜひこれを機に荷物を断捨離しましょう。
1日10分でもかまいません。時間を決めてコツコツ断捨離をすすめることが荷物を確実に少なくするコツです。忙しい人ほど前もって荷物を減らす準備期間を長めにとりましょう。
引っ越し準備は荷造りだけではありません。引っ越し業者に見積もりを依頼して比較するのにもある程度時間がかかるということを心得ておきましょう。
業者によっては見積額を出すのに2週間くらいかかることもあるそうです。特にここ数年「引っ越し難民」というのが話題になるくらい、4月前後の引っ越しは予約が取りづらくなっています。引っ越しが決まったらすぐに引っ越し業者の予約を押さえるようにしましょう。
先述したように、見積もりは一社にお願いするのではなく、複数社に依頼しましょう。見積額やサービス内容を比較することで自分に合った業者を選べますし、もしも金額が高い場合、他社の見積額を提示すれば引っ越し代を交渉することもできます。引っ越しの業者選定も、比較するために余裕をもってはじめましょう。業者を適当に選んでしまうと数万円(時期や規模、輸送距離によっては数十万円!)単位で損してしまう可能性もあります。また、急いでいると他の業者を選ぶ時間がないため、高すぎると感じても値段交渉がしづらくなる可能性が出てきます。新生活にお金を残しておくためにも引っ越し業者は余裕を持って選びましょう。
まとめ
引っ越しは新しい生活をスタートさせるためには欠かせないものです。
費用が高すぎる引っ越しになってしまっては、新生活に暗い影を落としてしまいかねません。
自分も業者さんも気持ちよく引っ越せるのが良い引っ越しです。適正価格で引っ越すためにも、不要な荷物は減らし、時間に余裕を持って見積もりを依頼しましょう。